酔うためではなく、「戻る」ために飲む
20代の頃は、安酒を浴びるように飲んで騒ぐのが楽しかった。 だが、30代の酒は違う。
日中に張り詰めていた神経を緩め、戦闘モードから素の自分へと戻るための「リセットボタン」。 それが、大人の男にとっての酒だ。
だからこそ、安っぽい缶チューハイで済ませてはいけない。 自分のために、少し良い酒を用意する。その行為自体が、自分への敬意(セルフ・リスペクト)になるからだ。
ウイスキーという名の「飲む読書」
ガレージ(自室)で一人グラスを傾けるなら、シングルモルトウイスキーを勧めたい。 産地、樽の種類、熟成年数によって、香りも味も千差万別。
一口含む。鼻に抜けるピート(泥炭)の香りに、スコットランドの冷たい風を感じる。 それは、歴史や風土を味わう、まるで「飲む読書」のような体験だ。
夜の相棒を選ぶ楽しみ
まずは、スーパーで売っている数百円のグラスをやめて、少し重みのあるロックグラスを買ってみよう。 そして、気になったウイスキーを1本。
誰かと飲む酒もいいが、自分自身と対話しながら飲む酒は、格別の味がする。 今夜は照明を落として、琥珀色の液体と向き合ってみてはどうだろうか。


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